大山ダム周辺における希少猛禽類の繁殖状況を把握することを目的として、1月から10月にかけて8回、一般鳥類調査を3回実施した。猛禽類調査では１つがいの繁殖の成功と幼鳥を確認した。さらに、ミサゴ2つがい、サシバ1つがいの繁殖行動を記録した。本調査では、効果的な調査とするため、調査時期の変更や追加調査を積極的に提案した。これによってクマタカの新たな営巣地の発見と幼鳥の確認につながった。また、ビデオを積極的に活用することで、クマタカの識別精度の向上に努め、主要なクマタカの行動をすべて動画に収めた。得られた動画を今後も環境教育等に活用できるよう短く編集した。

　これらの結果をもとに、モニタリングの最終年度として、ダム事業全体の影響について考察した。

■業務年度：H25

■発注者：独立行政法人 水資源機構 筑後川局

■分類：猛禽類調査
■筑後川局四施設総合施設管理長から優良業務・優良技術者として表彰