川上ダム事業実施区域およびその周辺における希少猛禽類について、事業実施の影響を把握するため、モニタリング調査を実施した。オオタカ、サシバ、ハチクマのそれぞれ2つがいの繁殖成功を確認した。現地調査では、効果的な調査とするため、調査内容の変更を積極的に提案し、地点等の変更により新たな営巣地を発見した。定点観察では望遠鏡とビデオを特殊なアダプターで接続し、超望遠映像により猛禽類の飛翔する姿を撮影した。林内踏査でもビデオを積極的に活用し、繁殖状況を詳細に記録した。これらにより、猛禽類の識別精度の向上に努めるとともに調査結果の客観性を向上させた。

　事業の影響検討では、主観的な評価を避け、論文やその他文献を引用するなどして改めて評価基準を定め、客観的な指標を設けて評価を行った。

■業務年度：H26

■発注者：独立行政法人 水資源機構関西支社川上ダム建設所
■分類：猛禽類調査　
■(独)水資源機構 理事長から優良業務・優良技術者(主任技術者：中野晋)として表彰